尾瀬の植物2
尾瀬の植物2目次
- アカモノ
- イブキゼリモドキ
- イワイチョウ
- イワカガミ
- ウラジロヨウラク
- オオタカネバラ
- オオバキスミレ
- オオバノヨツバムグラ
- オオバミゾホオズキ
- オオレイジンソウ
- オガラバナ
- オククルマムグラ
- オゼコウホネ
- オゼタイゲキ
- オタカラコウ
- カラマツソウ
- キクザキイチゲ
- ギンリョウソウ
- ゴゼンタチバナ
- コミヤマカタバミ
- サンカヨウ
- サンリンソウ
- シナノキンバイ
- ジョウシュウアズマギク
- シラネアオイ
- ズダヤクシュ
- タカネザクラ
- タテヤマリンドウ
- タニウツギ
- チングルマ
- ツマトリソウ
- ツルアジサイ
- ツルコケモモ
- ナガバノモウセンゴケ
- ナナカマド
- ハクサンコザクラ
- ハクサンシャクナゲ
- ハクサンフウロ
- ハナニガナ
- ハリブキ
- ヒメアカバナ
- ヒメイチゲ
- ヒメクワガタ
- ヒメシャクナゲ
- ベニサラサドウダン
- マタタビ
- マルバダケブキ
- ミズキ
- ミツガシワ
- ミツバオウレン
- ミネウスユキソウ
- ミヤマキンバイ
- ミヤマシシウド
- ミヤマスミレ
- ミヤマタネツケバナ
- ミヤマツボスミレ
- ムシカリ
- ムラサキヤシオ
- モウセンゴケ
- ヤグルマソウ
- ヤマオダマキ
- リュウキンカ
- レンゲツツジ
- ワレモコウ
左:オオレイジンソウ (キンポウゲ科)〔大麗(伶)人草〕
花の形が雅楽の楽士(伶人)の冠に似ている。山の林縁などに生え淡黄色の花をつける。 2009.7尾瀬
右:ヒメイチゲ (キンポウゲ科)〔姫一花〕
花は1個で径1cmほど、葉は3つに分かれている。山の林内や草地に生える。 2008.6尾瀬
左:キクザキイチゲ (キンポウゲ科)〔菊咲一花〕
早春の植物、林の下に生える。淡紫色もある。 2008.6尾瀬
右:サンリンソウ (キンポウゲ科)〔三輪草〕
花を3個つける意味だが、実際には1~4個つける。 2008.6尾瀬
左:ヤマオダマキ (キンポウゲ科)〔山苧環〕
苧はカラムシ(麻の一種)、その糸を巻いた形に花が似ているという。萼は紫褐色、花弁は淡黄色。 2009.7尾瀬
右:ミツバオウレン (キンポウゲ科)〔三葉黄蓮〕
白い萼の上に小さく黄色い花弁がある。黄蓮は地下茎が黄色いことから。 2008.7会津駒
左:カラマツソウ (キンポウゲ科)〔唐松草〕
花弁はなく、萼が花弁状になっているが早く脱落する。発達した雄しべがカラマツの新葉に似ている。 2009.7尾瀬
右:シナノキンバイ (キンポウゲ科)〔信濃金梅〕
高山の湿気のある草地にある。鮮黄色がよく目立つ。花色と形から命名。 2008.7会津駒
左:リュウキンカ (キンポウゲ科)〔立金花〕
適期。黄色い"花びら"は萼で、花弁はない。茎が立ち花が金色という意味。 2008.7会津駒 ⇒ 実の写真
右:シラネアオイ (キンポウゲ科)〔白根葵〕
山地にしては大きい花の青紫色が美しい。花弁はなく萼が発達。 2009.7尾瀬
左:サンカヨウ (メギ科)〔山荷葉〕
大きな2枚の葉の間に花茎を伸ばす。荷葉は中国でハスの葉の意味。 ⇒ 実の写真 2008.6尾瀬
右:オゼコウホネ (スイレン科)〔尾瀬河骨〕
本州では尾瀬と月山に分布。根茎が骨のように白い。 2009.7尾瀬
マタタビ (マタタビ 科)〔木天蓼〕
これは雄株。開花する枝の葉は白くなる。疲れた旅人がこの実を食べて又旅を続けたという説がある。 2009.7尾瀬
左:モウセンゴケ (モウセンゴケ科)〔毛氈苔〕
各地の湿原にある。一面に生えると毛氈を敷いたように見える。尾瀬ではナガバノモウセンゴケとの雑種もある。 2009.7尾瀬
右:ナガバノモウセンゴケ (モウセンゴケ科)〔長葉の毛氈苔〕
細長い葉の周辺に粘液を出す赤い毛があり虫を捕らえる。尾瀬と北海道に分布。 2009.7尾瀬
左:ツルアジサイ (アジサイ科)〔蔓紫陽花〕
蔓性のアジサイ。木に高くよじ登る。周辺に4枚の花弁を持った装飾花がある。 2009.7尾瀬
右:ズダヤクシュ (ユキノシタ科)〔喘息薬種〕
「ズダ」は長野県の方言で喘息のこと。喘息の薬になることから。山の湿った林内に生える。 2008.7尾瀬
左:ヤグルマソウ (ユキノシタ科)〔矢車草〕
大きな葉は5枚の掌状複葉。その形が鯉幟の矢車を思わせる。 2009.7尾瀬
右:ミヤマタネツケバナ (アブラナ科)〔深山種子漬花〕
花弁は長さ5mm位。他の花に紛れて咲いている。種籾を蒔く頃に開花するタネツケバナの仲間。 2008.6尾瀬
左:オオタカネ(イ)バラ (バラ科)〔大高嶺薔薇〕
高山の林縁などに咲く。山小屋の庭に移植されたものらしい。 2009.7尾瀬
右:タカネザクラ (バラ科)〔高嶺桜〕(別名:ミネザクラ)
小型のサクラ。山の林内に生える。山の鼻近くにあった。これも山小屋の前に植えられていた。 2007.6尾瀬
左:チングルマ (バラ科)〔稚児車〕
名は稚児車から。花後、花柱が延びて羽毛状になり、独特の果実となる。 ⇒ 実の写真 2008.7尾瀬
右:ナナカマド (バラ科)〔七竈〕
山地に多く、紅葉が美しい。赤い果実は落葉した後にも残る。燃えにくい所から名が付いた。 2009.7尾瀬
左:ミヤマキンバイ (バラ科)〔深山金梅〕
高山の登山道脇の草地などにある。ウメに似た黄色い花。 2008.7会津駒
右:ワレモコウ (バラ科)〔吾木香〕
教わらないとバラ科とは思わない。花弁はなく、萼と葯が暗紫色となる。多くの花が集まっている。 2004.7尾瀬(analog)
左:ミヤマシシウド (バラ科)〔深山猪独活〕
山地の草原に生える大型の植物。仲間が多く、分類が難しい。 2004.7尾瀬
右:コミヤマカタバミ (カタバミ科)〔小深山酢漿草〕
亜高山生のカタバミ。道の脇によく見られる。シュウ酸があり、葉が酸っぱいので酢漿草といわれる。 2008.7会津駒
左:ハクサンフウロ (フウロソウ科)〔白山風路〕
高い山の草地に生える。ピンクの花が目を惹く。風路の由来は不明。 2008.7会津駒
右:オゼタイゲキ (トウダイグサ科)〔尾瀬大戟〕
花弁はなく、単性花。これは雄花で根元に4個の腺体がある。タイゲキはこの類の総称。「大戟」は武器の名。 2009.7尾瀬 ⇒ 拡大写真
左:オオバキスミレ (スミレ科)〔大葉黄菫〕
側弁は下向き、葉は少し尖る。湿った草地に生える。 2008.6尾瀬
右:ミヤマスミレ (スミレ科)〔深山菫〕
明るい林内に生える。東電小屋の前にたくさん咲いていた。 2008.6尾瀬
左:ミヤマツボスミレ (スミレ科)〔深山壺菫〕
ツボスミレの高山型。竜宮小屋の脇で。 2008.6尾瀬
左:オガラバナ (ムクロジ科)〔麻幹花〕
円錐形の花序が直立する。亜高山帯に生える。オガラは麻の茎で、材が柔らかく似ているところから命名。 2009.7尾瀬
右:ヒメアカバナ (アカバナ科)〔姫赤花〕
亜高山の岩場などに生える。駒ヶ岳の山頂で撮影。花の下に長い子房がある。 2008.7会津駒
左:ゴゼンタチバナ (ミズキ科)〔御前橘〕
山の登山道の脇などによく生えている。加賀白山の最高峰・御前峰で発見され、赤い実を橘に見立てた。 2008.7尾瀬
右:ミズキ (ミズキ科)〔水木〕
平地では5月に開花する。春に枝を切ると水がしたたるから水木となった。 2009.7尾瀬
左:イブキゼリモドキ (セリ科)〔伊吹芹疑〕
この仲間は似たものが多く、写真では調べにくい。伊吹は滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山。 2008.7尾瀬
右:イワカガミ (イワウメ科)〔岩鏡〕
丸い葉が岩場の鏡に見える。大きくはイワカガミとヒメイワカガミの2グループに分かれる。 2009.7尾瀬
左:ギンリョウソウ (ツツジ科)〔銀竜草〕
暗い林内に生える腐生植物で、日本に広く分布する。銀色の竜の姿に見える。乾燥すると黒くなってしまう。 2009.7尾瀬
右:アカモノ (ツツジ科)〔赤物〕(別名:イワハゼ)
山地の明るい場所に生える。赤い萼と淡色の花との対比がくっきりしている。萼が肥大して赤い果実になる。 2009.7尾瀬
左:ウラジロヨウラク (ツツジ科)〔裏白瓔珞〕
花は釣鐘状、その形が仏様のようらく(装身具)を思わせるところから命名。葉の裏が白い。 2009.7尾瀬 ⇒ 拡大写真
右:ツルコケモモ (ツツジ科)〔蔓苔桃〕
高山の湿原に生える。カタクリを小さくしたような花をつける。赤い果実は食用になる。 2009.7尾瀬
左:ムラサキヤシオ (ツツジ科)〔紫八汐〕
山地のツツジ。葉とほぼ同時に開花する。紫色の染料に何回もつけて染め上げたツツジの意味 2008.7会津駒
右:ハクサンシャクナゲ (ツツジ科)〔白山石楠花〕
各地の高い山に分布。氷河時代の生き残り。 2008.7会津駒
左:ヒメシャクナゲ (ツツジ科)〔姫石楠花〕
ミズゴケ湿原に生える小さな低木。葉が裏側に反り返り、シャクナゲに似ている。 2009.7尾瀬
右:ベニサラサドウダン (ツツジ科)〔紅更紗満天星〕
サラサドウダンの変種。色が濃い。花の縦縞が更紗の模様を連想させた。 2009.7尾瀬 ⇒ 拡大写真
左:レンゲツツジ (ツツジ科)〔蓮華躑躅〕
高原の初夏を鮮やかに彩る。つぼみの様子が蓮華に見える。有毒植物で牛や馬も食べない。 2009.7尾瀬
右:タテヤマリンドウ (リンドウ科)〔立山竜胆〕
高い山の湿地で雪が消えると咲く。小型のリンドウ。 2008.7会津駒⇒ 拡大写真
左:ツマトリソウ (サクラソウ科)〔褄取草〕
花弁の先が淡紅色に染まることがあり、鎧の縁を別の色で飾る「褄取り」に見立てた。 2008.7会津駒
右:ハクサンコザクラ (サクラソウ科)〔白山小桜〕
高山の草原の雪が消えると咲く。花色が鮮やか。会津駒ヶ岳の湿原には多い。 2008.7会津駒
左:イワイチョウ (ミツガシワ科)〔岩銀杏〕
葉がイチョウの葉を連想させる。高山の湿地に多い。 2008.7会津駒
右:ミツガシワ (ミツガシワ科)〔三槲、三柏〕
高山の池沼に生える。シカの食害を受けている。氷河時代の生き残り植物。3枚の柏に似た葉をつける。 2008.6尾瀬 ⇒ 拡大写真
左:オククルマムグラ (アカネ科)〔奥車葎〕
6枚の輪生する葉の先に小さな白花をつける。山地の林内に生える。 2008.7尾瀬
右:オオバノヨツバムグラ (アカネ科)〔大葉の四葉葎〕
高山の林の中に生える。4枚の葉と3脈がある。 2008.7会津駒
左:オオバミゾホオズキ ((ゴマノハグサ科)〔大葉溝酸漿〕
高山の水気のある場所に多い。ミゾホオズキは果実がホオズキに似ている。 2008.7尾瀬
右:ヒメクワガタ (ゴマノハグサ科)〔姫鍬形〕
高山の草地に生える。茎の先に小さな淡紫色の花をつける。 2008.7尾瀬
左:タニウツギ (スイカズラ科)〔谷空木〕
日本海側の日当たりの良い山地に多く自生する。名は、谷間に多い空木(うつぎ)の意味。 2008.7会津駒 ⇒ 拡大写真
右:ムシカリ (ガマズミ科)〔虫狩〕(別名:オオカメノキ)
ムシカリは、葉を虫が好むため。別名オオカメノキは、葉が亀の甲羅のようにも見えるため。 2009.7尾瀬
左:オタカラコウ (キク科)〔雄宝香〕
山地の沢沿い、湿原に自生する。舌状花は5~9個。タカラコウは龍脳香で、根茎が同じ香がするという。 2009.7尾瀬 ⇒ 拡大写真
右:ハナニガナ (キク科)〔花苦菜〕
全国に分布。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花をつける。舌状花は7~11個。 2008.7会津駒
左:ハリブキ (キク科)〔針蕗〕
葉にも茎にも刺がある。秋、赤い果実の穂の方が目を惹く。 2009.7尾瀬
右:マルバダケブキ (キク科)〔丸葉岳蕗〕
山の草原に多い大型の植物。葉が丸くフキを思わせる。 2004.7尾瀬
左:ミネウスユキソウ (キク科)〔峰薄雪草〕
日本固有種。至仏にはホソバヒナウスユキソウ(絶滅危惧種)がある。 2004.7至仏山(analog)
右:ジョウシュウアズマギク (キク科)〔上州東菊〕
蛇紋岩山地に生える。ミヤマアズマギクの変種。 2004.7至仏山(analog)