三輪緑地の自然目次  草本(春)  草本(夏・秋)  木本  シダ・菌    昆虫他

三輪緑地の自然-木本

 2023/6/7更新
カヤカヤ
カヤ(イチイ科 2206) 榧。材は碁盤になり、種子は食べられる。葉の先に触ると痛い。焼失した高蔵寺の先に立派な2本のカヤがある。
タラノキタラノキ
タラノキ(ウコギ科 2206) 楤木。タラの芽は山菜としておいしい。明るい山谷を好む。幹に棘の少ないものがあり、メダラと呼ばれる。
ハリギリハリギリ
ハリギリ([センノキ]ウコギ科 2004) 大きなカエデ似にた葉を持つ大木。茎に鋭いとげがあり山作業のとき困りもの。和太鼓などの材料にされている。
ハゼノキハゼノキ
ハゼノキ(ウルシ科 2107) 奇数羽状複葉の葉をつける。かつて、この果実から蝋を採っていた。鳥が大好きでよく食べる。美しく紅葉する。
イヌシデイヌシデ
イヌシデ(カバノキ科 2107) 犬四手。雑木林の主要な樹木。花穂がぶら下がる様子をしめなわの紙垂(しで)に見立てた。薪炭材として使われていた。
ゴマギゴマギ
ゴマギ(ガマズミ科 2104) 胡麻木。葉は長楕円形で先端は丸く独特の形をしている。匂いを嗅ぐとゴマの香りがする。植栽されたものらしい。
ヤブデマリヤブデマリ
ヤブデマリ(ガマズミ科 2104) 藪手毬。花弁の小さい両性花の周りに無性の装飾花がある。装飾花は5弁のうち一つが小さい。湿ったところを好む。
コバノガマズミコバノガマズミ
コバノガマズミ(ガマズミ科 2204) 小葉の莢蒾。里山でよく見かける。ガマズミより葉が細く小さい。秋に赤い実ができる。
コウヤボウキコウヤボウキ
コウヤボウキ(キク科 2107) 高野箒。明るい林内で見られる。生え際から枝をたくさん出し堅くなる。高野山でほうきを作ったという。
キブシキブシ
キブシ(キブシ科 2103) 木五倍子。春先に葉が出る前に淡黄色の花を開花する。雌雄異株。五倍子はヌルデにつく虫こぶで、果実がその代用にされたという。
キブシキブシ
キブシ(キブシ科 2108) 直径8mmくらいの堅い実が実る。熟すると黄色みを帯びる。
シロダモシロダモ
シロダモ(クスノキ科 2104) 3脈の目立つ葉は裏が白い。秋に開花する。果実は一年かけて熟するので、花と果実が同時に見られることがある。
ヤマグワヤマグワ
ヤマグワ(クワ科 2105) 山桑。クワもヤマグワもカイコの餌として古くから利用されてきた。蚕が”食う葉”に由来するとも。果実は食べられる。
ヒメコウゾヒメコウゾ
ヒメコウゾ(クワ科 2204) 姫楮。クワの葉に似ているが小型。雌雄同株だが雄花と雌花の別がある。
ヒメコウゾヒメコウゾ
ヒメコウゾ(クワ科 2105) 姫楮。クワの葉に似ているが小型。熟するとキイチゴのような果実を付け、甘くておいしい。
カラタチバナカラタチバナ
カラタチバナ(サクラソウ科 2010) 唐橘。細長い艶のある葉と赤い実が目立つ。林の中に生えている。縁起物として百両と呼ばれることもある。
サルトリイバラサルトリイバラ
サルトリイバラ(サルトリイバラ科 2105) 猿捕茨、つる性の茎にトゲがあり猿が捕まりそうだと思われました。柏の代わりに菓子などをを包む地方もあります。
キリキリ
キリ(シソ科 2305) 桐。中国~日本に分布するが、原産地は不明。日本では殆ど植栽される。材は軽く、箪笥や琴が作られる。花が美しい。
クサギクサギ
クサギ(シソ科 2107) 臭木、葉に強い匂いがある。クマツヅラ科からシソ科に変更。赤い萼(がく)が開くと青い実が現れる。花も同時に見られることがある。
ムラサキシキブムラサキシキブ
ムラサキシキブ(シソ科 2206) 紫式部。里山に沢山はえている。庭に植栽されているコムラサキより色が淡く、実付きも悪い。
ヤブムラサキヤブムラサキ
ヤブムラサキ(シソ科 2105) 薮紫。葉に柔らかい毛が生えていて、触るとふわふわしていて気持ちがよく、ムラサキシキブとの区別点となる。花は下向きに咲く。
オニシバリオニシバリ
オニシバリ(ジンチョウゲ科 2103) 鬼縛り。樹皮が丈夫で鬼も縛れるとか。夏に落葉し、その後新葉を展開する。果実は赤く、有毒。花びらに見えるのは萼。
オニシバリオニシバリ
オニシバリ(ジンチョウゲ科 2206) 鬼縛り。なれると三輪緑地のあちこちで見かける。食べないように要注意。
スイカズラスイカズラ
スイカズラ(スイカズラ科 2105) 吸い葛。ニンドウ(忍冬)ともいう。花を吸うと甘いので、吸って遊んだ。咲き始めは白く、やがて黄色くなる。
ウグイスカグラウグイスカグラ
ウグイスカグラ(スイカズラ科 2104) 鶯神楽。落葉低木で、春先に小さい花を下向きにひっそりと付ける。赤い実は甘く食用になる。
シロバナウグイスカグラシロバナウグイスカグラ
シロバナウグイスカグラ(スイカズラ科 2306) 白鶯神楽。ウグイスカグラの花は紅色ですが、稀に白いものがあります。
センダンセンダン
センダン(センダン科 2105) 栴檀、庭園樹から野生化しているものも多い。葉が落ちても実は枝に残る。双葉より芳しいのはビャクダン(ビャクダン科)。
アオツヅラフジアオツヅラフジ
アオツヅラフジ(ツヅラフジ科 2009) 青葛藤。つる性の木本。青黒い実を潰すと、アンモナイトに似た種が現れるので、秋の山歩きの楽しみ。
チャチャ
チャ(ツバキ科 2110) 茶。冬に開花する。新葉から緑茶、抹茶、煎茶、番茶などが作られ、発酵させてウーロン茶や紅茶に加工される。
アカメガシワアカメガシワ
アカメガシワ(トウダイグサ科 2004) 若い葉が赤くなるのが特徴。大きな葉が柏に似ているとも、柏の代用にしたともいわれている。
クサイチゴクサイチゴ
クサイチゴ(バラ科 2104) 名に反して木本。いわゆるキイチゴの一つ。林の下で茂っている。赤い実は甘く食べられる。ウォーキングの楽しみ。
モミジイチゴモミジイチゴ
モミジイチゴ(バラ科 2203) 紅葉苺。キイチゴの一種。葉がモミジに似ている。黄色い実をつけ、おいしい。
モミジイチゴモミジイチゴ
モミジイチゴ(バラ科 2105) 紅葉苺。キイチゴの一種。黄色い実は食べられる。これもウォーキングの楽しみ。
ナワシロイチゴナワシロイチゴ
ナワシロイチゴ(バラ科 2105) 苗代苺。花は小さくて紅色。林の縁などで低く生えている。苗代を作る頃実る果実は赤く食べられる。
ヨウコウヨウコウ
ヨウコウ(バラ科 2103) 陽光。濃いピンクの花が新春の里山にやさしいサクラ(タイトル写真)。地元の小学校の校長先生が植えたとの話を聞いた。
ウワミズザクラウワミズザクラ
ウワミズザクラ(バラ科 2104) 上溝桜。穂状に小さい花をつける。花序の枝に葉をつける点でイヌザクラと区別できる。出会っても意外と気づきにくい。
ウワミズザクラウワミズザクラ
ウワミズザクラ(バラ科 2108) 赤い実が落ちていたので見上げるとウワミズザクラだった。熟すると黒くなる。食べられる。果実酒にもする。
カマツカカマツカ
カマツカ(バラ科 2204) 鎌柄。材が堅くて折れにくいので、鎌の柄に使われた。別名ウシコロシで牛の鼻輪が作られた。花の時期でないとわかりにくい。
クサボケクサボケ
クサボケ(バラ科 2306) 草木瓜。日当たりの良い草地などに生えている。高さ1m以下の落葉低木。果実は3~4cmと意外に大きい。
サワラサワラ
サワラ(ヒノキ科 2103) 椹。ヒノキ、スギと共に代表的な有用樹。材は柔らかく匂いがないので、飯台などの材料となる。ヒノキとよく似ている。
ヤドリギヤドリギ
ヤドリギ(ビャクダン科 2103) 鳥の糞に含まれた種子が発芽する半寄生植物。冬になるとこんもりした姿が目立つ。こんな低い位置にあるのは珍しい。雄株。
ヤドリギヤドリギ
ヤドリギ(ビャクダン科 2306) 寄生木の雌株。2月頃直径6~7mmの果実が熟し、レンジャク類が好んで食べる。左の写真の近く、低い位置にあって撮影できた。
クリクリ
クリ(ブナ科 2009) 食用,薪炭,ほだ木として広く利用されてきた。自生のものはシバグリとも呼ばれる。材は枕木、土台として使われていた。
シラカシシラカシ
シラカシ(ブナ科 2103) 白樫。町田の里山で優占的な常緑樹。材は堅くて白い。防風・防火樹として利用される地方もある。農具の柄としても使われる。
アラカシアラカシ
アラカシ(ブナ科 2104) 粗樫。里山の中心的な常緑樹。シラカシほどは多くない。葉の中央から先に粗い鋸歯がある。シラカシに似たどんぐりをつける。
アカガシアカガシ
アカガシ(ブナ科 2104) 赤樫。材が赤みを帯びる。町田の里山には自生していない。これは熊野神社のご神木。町田市の保護樹木の一つ。
ヤマボウシヤマボウシ
ヤマボウシ(ミズキ科 2105) 山法師。山の中で法師が白い衣を被っているように見える。庭木や街路樹としても植えられている。苞の先がとがっている。
トキワヤマボウシトキワヤマボウシ
トキワヤマボウシ(ミズキ科 2105) 常緑(常葉)のヤマボウシ(山法師)。日本に自生するヤマボウシは落葉樹。庭木として植えられていることがある。
トキワヤマボウシトキワヤマボウシ
トキワヤマボウシ(ミズキ科 2108) 果実はヤマボウシと区別がつかない。同名で植栽されているものは1種類ではないようだ。
サネカズラサネカズラ
サネカズラ(マツブサ科 2010) 美男葛、昔は若い茎から出る粘液を整髪料に使っていたという。樹木に絡むと和菓子のような果実の集まりをつける。
シキミシキミ
シキミ(マツブサ科 2306) 樒。仏事や神事に用いられ、寺院や墓地に植栽されていることが多い。有毒植物で、果実は劇物に指定されている。
カラスザンショウカラスザンショウ
カラスザンショウ(ミカン科 2009) 烏山椒、サンショウの仲間では大木になり、葉も大きい。若葉は天ぷらにされることもある。蜜源になる。
イヌザンショウイヌザンショウ
イヌザンショウ(ミカン科 2110) 犬山椒。サンショウに似ているが、香りが悪い。茎のトゲが1本ずつ出ている。
 
クマノミズキクマノミズキ
クマノミズキ(ミズキ科 2103) 熊野水木。花はミズキとそっくり。花期がミズキより1月ほど遅いのと、対生なので区別できる。里山に多い。
ヒイラギナンテンヒイラギナンテン
ヒイラギナンテン(ミズキ科 2103) 柊南天。中国~ヒマラヤ・台湾原産の栽培樹。春に黄色い花を咲かせる。葉が細く秋に咲く種類もある。
サンシュユサンシュユ
サンシュユ(メギ科 2103) 山茱萸。春にまず黄色い花を咲かせる。秋にはグミに似た赤い実をつける。中国・朝鮮原産の栽培樹。滋養強壮の薬効があるとされる。
アオダモアオダモ
アオダモ(モクセイ科 2104) 青梻。全国の山地に広く分布。植栽もされる。材は堅く粘りがあるので、野球のバットが作られたりする。
コブシコブシ
コブシ(モクレン科 2103) 辛夷。ゴツゴツした実が拳のよう。花に小さい葉が一枚ついている。街路樹や公園樹としてよく利用されている。
コブシコブシ
コブシ(モクレン科 2108) でこぼこの果実が拳に似ている。熟すると細い糸でつながった赤い種子が現れる。
 
シュロシュロ
シュロ(ヤシ科 2010) 棕櫚。樹皮が繊維状になり、縄やタワシの材料として、又、幹は鐘撞き堂の橦木として利用される。鳥が運んで林内によく生える。
クロバナロウバイクロバナロウバイ
クロバナロウバイ(ロウバイ科 2104) 黒花蝋梅。北米原産の落葉低木で庭木として植えられている。ロウバイとは異なり多数の赤紫色の花弁をもつ。花期も遅い。