モーレア島、パペーテ(タヒチ島)
モーレア島
【モーレア島(Moorea)はタヒチ島の西17Kmに位置し、三つ叉の熊手のような形をしている。その凹んだところがクック湾とオプノフ湾である。島には多くの宿泊施設があり、タヒチ島の姉妹島としてフェリーや航空便で結ばれている。】
4月21日、早朝にモーレア島クック湾を周遊するというので、5時30分に目覚ましをかけておいてデッキに出てみると凸凹した島影が眼前に広がっていた。船は正面の湾を目指してゆっくりと進んでいく。空もゆっくりと明るくなってくる。のんびりした時間が過ぎていく。昨日のボラボラ島と同様に、火山島で平坦な所は少ない。島は奇っ怪で急峻な山が続いている。次第に海岸沿いに建物が並んでいる様子が見えてくる。乗用車やバスが走っていて、人々の活動は活溌のようである。船は湾に入り景色を眺めた後Uターンしてパペーテに向かう。ここもリーフが発達していて、航路は狭く、標識の間を慎重に進んで外洋に出た。(写真左:モーレア島・タヒチ島マップ、右:モーレア島クック湾
パペーテ(タヒチ島)
【フランス領ポリネシア、ソシエテ諸島の最大の島タヒチ島。その首都がパペーテ(Papeete)である。人口22,000人を越え、ファアア国際空港が、旅行の玄関口となっている。日本からの直行便も運行されている。かつて「夢の楽園」とヨーロッパに伝えられた。2,000mを越える山を中心に険しい山々が連なり、渓谷や谷も多くある。ゴルフ、ダイビング、トレッキングなどを楽しむことが出来る。観光ポイントとしてはポール・ゴーギャン記念館、ビーナス岬】
午後市内散策 岸壁から覗くとさまざまな魚が泳いでいる。当然ながら、水族館でしかお目にかかれない熱帯魚の自然の姿に嬉しくなる。まず、タヒチ観光局のインフォメーションセンターで観光資料をゲット、ボルボラ島、モーレア島、タヒチ島の詳細なマップが載っている。調べにくいところなので、貴重な資料となる。絵はがきなどを売っている店で切手を買う。一枚1.9$、タヒチは物価が高い。ポストは?外に黄色い箱があるとの返事。なるほど「POST」と書いてある。無事届くことを祈りつつ投函。ボマレ大通りをもう少し足を伸ばして船から1Kmくらいのプロテスタント教会のところでUターン。ドゴール将軍通りに出て政府庁舎を経て政府庁舎や議事堂のある場所に向かう。暑い。車の往来はかなり激しいのだが、歩行者には親切で、横断するときは必ず止まってくれる。ショッピングセンターで木彫りを購入。このあたり商店街が続く。(写真左:湾岸のPapeete通り、右:縦の通りーナンヨウザクラの並木とか)
マルシェには魚や野菜・果物をはじめさまざまな物を売る店が並んでいる。どこでも市場は面白い。最後にHINANO BEERを購入。缶一個4$、日本では山小屋並みの価格。(写真 左:マルシェ 右:HINANO Beer)
二日目、8時「タヒチ博物館とゴーギャン記念館」ツアーに参加。「ゴーギャン記念館」はほぼ島の反対側。タヒチ島は瓢箪形をしていて、「タヒチ・ヌイ」と「タヒチ・イテ」のつなぎ目近くにある。残念なことにオリジナル作品は展示されていなくて、かなり古びた写真の展示が主であった。貧乏画家がなぜ二度もこの地を訪れることが出来たのか不思議に思った。記念館の前庭に凝灰岩の人に似せた像が立っている。ティイといってこれがモアイにつながっているとのこと。(写真 左:ゴーギャン記念館 右:ティイ)
庭に5~6cmの穴が沢山開いている。カニの住まいだそうだ。桟橋でへばりついているのを見つけてカメラに納めることが出来た。同じ道をパペーテにむけて戻った。一部の区間では高速道路も建設されていて最高時速90Kmだそうだ。主な建物はホテルで小高いところには高級住宅が建てられている。モーレア島が見える条件で値段が違うそうだ。今住宅難で手に入れるのは大変だということだった。また、タヒチ唯一の大学もここにあり、中心都市としての性格を窺わせる。「タヒチ博物館」はパペーテからはそう遠くない位置にある。こちらは施設も展示もしっかりしていて、総合的な内容が充実している。(写真 左:桟橋のカニ 右:タヒチ博物館)