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オエノ島・ヘンダーソン島、イースター島

オエノ島・ヘンダーソン島

オエノ島
ヘンダーソン島

 4月25日、9時 オエノ島(無人島-イギリス領:上)を通過、 17時30分 ヘンダーソン島(無人島-イギリス領:下)を通過、どちらも低く平らな環礁だった。久しぶりの島影をland contactというそうだが、小さな島でも嬉しい感じがする。パペーテから三日、イースター島まで三日、太平洋の広さを実感する。

イースター島

イースター島

 4月28日、イースター島 当初予定されていた島西部のハンガロア(Hanga Roa)村の錨地(マップ左)は、風が強く港湾当局から許可が下りないので、急遽南東部のアフ・トンガリキ(Ahu Tongariki)の沖に移動し、10時頃到着した。こちらの方は風が弱く波も穏やかで、上陸できそうだ。日本のクレーンメーカー「(株)タダノ」の協力で再建された15体のモアイが並んでいるのが見える。アフ・トンガリキ(マップ右)の左に低い山があり、かつてモアイの製造工場になっていた所との説明があった。ラノ・ララク(Rano Raraku)と呼ばれ、約400体の製造途中で放棄されたモアイが散在しているとのこと。点々と見える黒いものがそれらしい。

イースター島マップアフ・トンガリキ1

 昼食後、1時少し前にスタッフの上陸OKのサインが出た。ライフジャケットを着け、船のテンダーボートを経由して8人乗りの通船に乗り込んだ。岸壁には小さな船着き場(写真右・左端)が作られていて、上陸には不安はない。荷物の検査を受け、臨時の土産物店を通り過ぎると目の前にアフ・トンガリキのモアイが並んでいる。ガイドの若者から、看板から中には入らないこと、触ってもいけないことなどの注意があった。

アフ・トンガリキ2アフ・トンガリキ3

 復元されただけにしっかりした台座の上に15体が整然と並べられている。写真などで見慣れているとはいえ、実物の放つ雰囲気は別である。近づいたり、遠ざかったり、左に行ったり、右に行ったりしてじっくりと味わった。島には樹木はほとんどなく草地で覆われている。季節が秋に向かっているので、花の種類は多くない。黄色いルピナスの花が目立った。馬や牛が放牧されていて、至る所に落とし物があり、足下に気をつけながら歩かなければならない。

アフ・トンガリキ4ラノ・ララク

 目を後ろに転ずると仰向けになったモアイがある。いわゆる帽子にしたのか、大きな石の塊が並べられている。丘の高みには細いモアイが立っている。そばに駐車場があり、ツアーバスやシャトルバスの発着場になっている。タクシーもいて、心配するほどのことはなさそう。 (写真右:ラノ・ララク―かつてのモアイ製造工場)

復元されたモアイ3復元されたモアイ3
ラノ・ララク1ラノ・ララク2 ラノ・ララク3ラノ・ララク4

 まだ時間もあり歩いて行けそうなので、ラノ・ララクに向かった。20分ほどで到着。入場料10ドル。一番ハンサムなモアイ、スリムなモアイ、岩の中で切り出す前に放置されたモアイ、立っているもの、倒れているもの、最後に正座しているモアイなど頑張って歩いてきた価値は十分である。


イースター島一周 (スライドショー)

 昨日は順調にイースター島上陸が出来たので、午前中島を右回りに1.3周するサービスがあった。島で唯一の白浜Anakenaビーチを遠望することが出来た。小さな突起に囲まれた狭いビーチであった。島の最高峰はMaunga Terevaka(511m)で、全体としてなだらかな起伏が続いている。11時前再びAhu Tongarikiの沖に帰ってきて、いよいよイースター島ともお別れとなり、一路東進バルパライソを目指す旅が始まった。