ボラボラ島
4月20日6時10分 機械音で目が覚めデッキに出てみると、眼前に複雑な形をしたボラボラ島が迫っていた。中央に目立つ山が最高峰のオテマヌ山(727m)らしい。そのまま入港風景を眺めてしまった。湾内には先客MILLENNIUM号が停泊していた。にっぽん丸より大きく、後で聞いたところでは乗客2,000人とか。そのうちの一人はロシアから来たとのことだった。人口5,000人ほどの島にその半分ほどのお客さんが訪れて、てんやわんやの騒ぎになっているとも。
【タヒチ(Tahiti)の島々はフランス領ポリネシア(French Polynesia)に属し、ソシエテ諸島、ツアモツ諸島、マルケサス諸島、オーストラル諸島、ガンビエ諸島から成り立っている。今回寄港するのはソシエテ諸島で、タヒチ島、テティアロア島、モーレア島、フアヒネ島、ライアテア島・タハア島、ボラボラ島、マウピティ島があり、前3島はウインドワード諸島、残りはリーワード諸島とされている。タヒチ島は最大の島で、首都パペーテは行政の中心になっている。
ボラボラ島は環礁に囲まれ、広いラグーン(写真右)が発達し、独特の形をしたオテマヌ山を中心にした美しい景色から「太平洋の真珠」と称されている。入港したバイタペ(Vaitape)湾の町は400mほどの通りにスーパーマーケット、土産物店、黒真珠店などが並んでいる。】
10時の通船で上陸、町を散策、11時の通船で帰船。狭い町ながら、教会、銀行、郵便局なども揃っていて、レンタカーの店もあった。土産物店には染色布、黒真珠をはじめ貝の装身具などが並んでいる。通貨はフレンチ・パシフィックフランで日本円とほぼ1:1のレート。郵便局に自動両替機があったが、うまく作動していないようであった。(写真左:バイタペ湾と水上バンガロー 右:桟橋の土産物店)
13時30分、「ボラボラ島半日観光」に参加することが出来た。ルトラックという、バスとトラックの間の子みたいな乗り物に乗って出発。島を一周するものであった。目立ったのはホテルの多さで、本島やモツという環礁にある島に建設されている。名物は水上バンガローで、観光パンフに必ず写真が載っている。(写真左:ルトラック 右:島を一周するメインロード)
(写真左:商店街 右:教会)
途中、マティラビーチ、オテマヌ山のビューポイント、染色布の製作所などに立ち寄った。染色布は木綿の布を絞っておいて、端から無造作(と見える)に染色液に漬けていく。拡げるときれいな模様ができあがっている。それを拡げ、木の葉などいろんな形をした物を置いておくとその模様が浮き上がってくるという仕掛け。なんとも素朴な作品である。この一枚の布だけで、多様な着付けが出来るという。何人かの女性がモデルになって実演があった。(左:オテマヌ山のビューポイント 右:染色布)
(写真左:ラグーンに浮かぶにっぽん丸 右:オテマヌ山を後に本船に戻る)